2011-07-27

スタッフのつぶやき~土鍋でご飯

この夏は節電のために、土鍋でご飯を炊いている我が家。

といいますのも、炊飯器の消費電力は、エアコンを大幅に上回ることを知ったからなのです。

出典 ELLE

最近のガスレンジには炊飯機能がついていて、炊飯スイッチをぽちっと押すだけで、
自動的に「最初ちょろちょろ、中ぱっぱ」をしてくれます。

炊飯時間は白米で15分ほど。
おかずを作っている間に、あっという間に炊き上がります。
(ちなみに我が家の炊飯器では、白米炊飯に50分かかります)


リンナイ DELICIA

ガスで炊飯するための専用の土鍋も販売されていますが、
我が家ではスーパーで安価で手に入れた土鍋。


ですので、その日の気温や湿度、お米のとぎかたなどで、炊き上がりも毎日違います。
上手に炊けるときもあれば、おこげができることも。

毎日、炊き上がりの違うご飯を食べるのは、それはそれで楽しみです。
何よりも、「お米は生き物だ」と実感できるのです。
また、冷えても、おいしく食べられるのも、大発見です。


炊飯器で炊くご飯は、毎回均一にきれいに炊き上がりますが、
お米の味わいや風合いを感じられませんでした。
長時間保温、冷えたご飯は、あまりおいしいとは言えませんでした。

我が家でも、高機能の炊飯器を購入したばかりですが、
お米の銘柄を変えても、味わいはいつも同じ。
なんだか無機質な感じがしていたものです。

ということで、土鍋で炊くご飯にすっかりとりこになってしまいました。
土鍋でなくても、ステンレス製の鍋や圧力鍋でも上手に炊けるそうです。

エアコンを控えめに使用しながら、
電子調理機器の使用を控えただけで、
昨年の電力使用量よりも大幅に節電ができました。

火のパワーはすばらしいですね。
キャンプファイヤーや暖炉やろうそく・・・


原始時代からずっと用いられてきた火の灯りには、
人間としての原点、そして温かみや癒しという、
想像を超えるものがありますね。


2011-07-14

”ユニット・トイレ”へのレジスタンス

本日は、トイレ空間のお話でございます。

最近では、ユニット・バスならぬ、”システム・トイレ”とでも申しましょうか。
大手メーカーが、トイレ空間丸ごと、便器から小物までをセットにして販売しています。

インテリアの既製品ですので、コーディネートに悩むことなく、気軽に購入でき、便利ですね。

出典 TOTO ホームページ
けれども、トイレにだってこだわりたい!

そう考えるクライアントさまがいらっしゃいました。

その方のお宅では、トイレ空間には、
小さな洗面ボールと便器だけを設置。

あとは、自分たちで作りあげ、こだわりの空間にしたいというご相談でした。

まずはなんといっても照明器具でございます。

洗面ボールの上部、鏡を設置する予定の場所に、
シンプルなデザインのものを選びました。

蛍光灯のようなリネストラランプ

そして、トイレ便器背後の壁には、すこし凝ったデザインのものを。

どちらもオーデリック社販売の製品です。


かわいい絵本を飾ってみました


次は、鏡などの小物類でございます。

予備のトイレットペーパーやタオルを収納する場所が
どうしても必要になってきますね。

とはいえ、
作り付けの洗面台を設置するというのは、
費用がかさみます。

そこでわたくしたち、走りました!

daddypaddybuddy.inc のコーディネーターは、
大手ショールームや人気ショップをまわるだけではないのです♪

細部までこだわる

そのためにも、足を棒にして、
小さな町の雑貨店に、
”お宝”を探し求めていくのでございます。

そして、このようなものを発見!



不思議な雰囲気にひかれて、アンティーク調のシェルフをセレクト。
この上に小物類をきれいに並べたら、すてきですね。

そして、次の発見は鏡です。
シェルフに、ぴったりの雰囲気なのです。

背面の照明が映り込んできれいです

そして、こちらをご覧くださいませ。

本来、何に使うものなのでしょうか。
首をかしげてしまいましたが・・・

アフリカ製ですって
タオルをおくのにちょうどいい!

ということで、セレクト。

洗面ボールの高さにぴったりでした

と、このように、
あちこちから名脇役たちを集めてまいりました。

どれもブランドものではありません。
有名なデザイナーの作品ではありません。

けれども、ひとつひとつに味わいがある小物たち。

一見、ばらばらにみえる小物たちをコーディネートして
居心地よい空間を造り上げるのが
本来のコーディネーターのお仕事なのです。

そっけない空間になりがちなトイレが、
少しの工夫で、
あたたかみのある、こだわり空間となりました。

”ユニット・トイレ”ブームへの
ささやかなレジスタンスでございました。


2011-07-12

夏のすてきな贈り物

暑いですね!

みなさま、体調を崩されてはいませんでしょうか。

おひさまの陽射しが、お肌にぴりぴりしますね。


朝晩
オフィスの小さなテラスに出ますと
太陽の恵みを受けた、みずみずしい果実や花に癒されます。

毎年恒例、ゴーヤと朝顔の緑のカーテン。

ゴーヤは・・・スタッフたちの胃袋におさまります。

市販のゴーヤよりも小ぶりですが、苦味も弱く、美味なのです♪

そして今年は、さらに魅力的な仲間が加わりました!

ブラックベリーでございます。

ベリー系ではブルーベリーが人気ですが、なかなか豊作にはならず・・・
そこでブラックベリーの登場です。



肥料を与えなくても、どんどん成長していきます。

艶やかに色づいた実は、まるで宝石のよう。

口に入れると甘酸っぱく、暑さをふっと忘れます。



このブラックベリー
わたくしどもが出会いましたのは今から20年前。

その当時はブラックベリーはあまり知られていませんでした。

あるクライアントさまのリフォームを承った際
お庭のデザインをお願いした園芸屋さんが提案してくれました。

クライアントさまは
「どうせ植えるなら、実のなる木がいい」
とのご要望。

園芸屋さんは、当時は珍しかった、ブラックベリーを提案。

ブラックベリーは特別な手入れなしでどんどん成長し
その蔦は家の外構を覆い
まるで森の中の邸宅のような家に!

毎年、夏になると
家族総出で果実の収穫と調理に大忙しとのお話。

クライアントさま一家の、思い出作りに一役。

家族の思い出を作る家

5年、10年、15年と先を見据えた住まいづくり


そんな住まいづくりが、わたくしたちの理念でございます。




2011-07-08

心地よいバスルームへの誘い~その②

心地よいバスルーム

バスルームの広さという条件のほかに、このようなこともお考えください。

現在もっとも多く普及しているのは、ユニットバス。

そのほとんどが、機能性重視、手入れのしやすさ重視の、化学系樹脂製品ですね。

写真素材 PIXTA

もちろん浴槽が人造大理石であったりヒノキだったり、
また一部にタイルを使うなどして
雰囲気をアップしている製品もございます。

防水面での安心度が高いですし
それに、
工期がとても短くて済むのは、
リフォームにはありがたい点です。


ただ、心地よい優雅な気分・・・といえば

条件が許せば
タイルや木材を使った、
在来工法によるバスルームがおすすめです!

好きな素材を選んで、自分だけのオリジナルバスルームができます。


たとえば・・・

ゆったりとした浴槽
そして
白で統一したタイルの壁や床、浴槽。

そのなかに、ほんの少しの色を小物で入れてみると、
白が引き立つおしゃれなバスルームができあがります。

そんな小物も、その日の気分に合わせて色やテーマを変えてみたら

いつでも新鮮なバスタイムになりますね。



扉を透明ガラスにするのも開放感があって素敵ですね!

おしゃれな照明器具や水栓も、そのデザイン性が映えます。

グローエ


身も心も清め、癒す空間

疲れたからだを湯に浸して目をつむる。

ふう~っ


目を開けたら
視界に入るのはプラステッィクの床・壁・天井

ふふふ・・・ちょっとげんなり、ですね。

そんなときは、照明を消してキャンドルの光で ♪

壁にゆらぐ影と遊んでみるのも楽しいものです。

あなたのこだわりバスルーム

癒しの空間を作ってみませんか?

2011-07-06

がんばる!職人さん

逗子のMさま邸工事もいよいよクライマックスです。

現場では、職人さんたちが、がんばっています。

夜遅くまでがんばっています!

当オフィスでは、

腕がよく、
仕事にこだわりと誇りを抱く、
人柄もとてもすてきな、

本来の「職人」、または、あるべき職人の姿
 とでもいいましょうか 
そのような職人さんたちに、現場をお願いしています。

わたくしたちオフィスが、
信頼できる職人さんたちと出会い共に仕事をしていることは、
なにものにも代えがたい幸福なことでございます。

当オフィス代表である長津が、この業界に飛び込んでから27年。
この27年間の経験があってこそ、多くの出会いがあります。

リフォーム工事の現場難しい・・・

といいますのも
図面や現場調査だけでは分からないことく、 
いざ解体工事となり
床・壁・天井を剥がして見たり、
キッチンなどの設備を撤去してみたりしてから、
新たな問題に遭遇することがしばしばです。

これは、リフォームの宿命ですね

そのため、現場では
臨機応変に対応する力やあきらめずに工夫する力が
必要なのです。

図面通り、打ち合わせ通りに工事が進まないことはよくあります


一例をあげましょう。

今回のMさま邸の現場、
電気工事の職人さんががんばってくれました。


電気屋さん


和室の天井を光天井のデザインにしました。 

天井裏の余裕は充分にあり、
和紙を通した柔らかい光で包まれる和室が誕生するはずでした。

ところが解体を始めてみると、
天井裏には波板が広がるのみで断熱材が見当たりません。

Mさま邸はマンションの最上階 

「去年の夏はエアコンが全くかなくて夜も暑さで眠れなかった。」
と、Mさま

これはたいへんです。

そこで急遽、断熱材をその波板の下に張ることになりました。

そしていよいよ、和室の光天井の工事です。

が、問題発生!

照明器具を設置するゆとりが断熱材にとられ、
スペースが足りません。

仕上げ材のパイナップルペーパーも製作に入っていますし、
いまさらデザイン変更はできません

パイナップルペーパー

困りました・・・
このままでは、照明器具がつきません。

すると、電器屋さんと現場監督が大奮闘。

普通の職人さん
「これじゃあ、付けられないよ」
で終わってしまうことが多いのですが・・・

当オフィスがお願いしている職人さんは、あきらめません!

デザインの意図を汲み取り、
クライアントさまによろこんでいただきたい

と、何とか収まる方法をあれこれ試行錯誤しながら、
半日かけてがんばってくれました

そして
光天井が無事に完成いたしました!

和紙を通した柔らかな光が和室をふうわりと包んでいます。

至福の空間でございます。


こちらの電気屋さん
いつも難しい作業を眈々と無言でこなし、
電気以外の仕事も不満ひとつもらさずにやってくれるので
工程がスムーズに進むのです。

他の仕事も手伝ってくれるのです

他の職人さんも同じです。
職人さんたちのがんばりがあるからこそ、
デザインが完成します。

安心して現場をまかせられる、そんな職人さんたちなのです。

丁寧な仕事の仕方
スキルの高さ
投げ出さない粘り
新たな課題も受けて立つ柔軟性
・・・
などなど

それだけにとどまらない、大きな力をもつ
職人さんたちに支えられています。

がんばれ! すばらしき匠たち!
ありがとう! 素敵な仲間!

細部までこだわります!