お部屋の中でわんちゃんやねこちゃんを飼っている方が増えています。
動物との暮らしはすばらしいものですが、匂いや汚れが気になりますね。
昨年冬、都内にお住まいのKさまご夫妻がご相談にいらしてくださいました。
Kさまのお宅では、玄関でわんちゃんを飼っているそうです。
奥様は幼いころから犬が大好き。
犬を飼うために、新居を建築するときに玄関のたたきを広くとったそうです。
玄関の壁は真っ白いビニールクロスです。
玄関ドアのダークグレーがよく映えるシンプルモダンな雰囲気です。
けれども、犬を飼い始めてまもなく、その白いクロスが黒ずみはじめました。
原因は犬の体から出る脂です。
まめにシャンプーをしていても、この汚れは必ず出てくるものです。
そして、この黒ずみ、とてもやっかいなのです。
さまざまな洗剤を試しても、きれいに落ちないどころか、
どんどん黒ずみが広がり、汚れのうえにまた汚れが重なり・・・。
どんどん黒ずみが広がり、汚れのうえにまた汚れが重なり・・・。
大掃除後でもこの汚れ。
匂いもきついのです。
どうにかならないか・・・。
クロスを張り替えても、また汚れてしまいます。
そこでわたくしたちは、思い切って、タイルに張り替えることを提案いたしました。
「部屋の中にタイル・・・うーん、風呂場か洗面所みたいだな」
と、ちょっと渋い顔のご主人。
奥様も「それはちょっとねえ」と、あまり気が進まないようすです。
そうですね。
たしかに室内の壁をタイル張りにするというのは、
あまりなじみのないことかもしれません。
汚れが目立たず、それでいて雰囲気を壊さないようにするには・・・
寒風がぴゅうぴゅう吹くなか、足を棒にしてショールームめぐりをいたしました。
そして完成したのがこちらです。
腰高までタイルを張りました。
実はこのタイル、外壁用のタイルなのです。
汚れが目立たないどころか、ほとんど汚れません。
しかも水をかけてじゃぶじゃぶ洗えます!
タイル素材そのものにニュアンスがあるため、
玄関の雰囲気もモダンに仕上がっています。
また、腰高までなので、圧迫感もありません。
廊下に続く壁には、ランダムにタイルを張り付けて、遊び感覚を出しました。
さらに、写真ではわかりにくいのですが、白い部分は珪藻土を塗ってあります。
天井と壁に珪藻土を塗ることで、匂いを緩和し、
さらに、空間の雰囲気をやわらかに仕上げてします。
向かって左側の壁面が珪藻土、右側がビニールクロスです。
光の反射の仕方が微妙に違います。
ビニールクロスだけのときには廊下が煌々と明るかったのですが、
片側の壁面と天井を珪藻土にしただけで、
廊下の雰囲気がぐっとニュアンスのあるものになりました。
珪藻土の利点はもう一つあります。
ビニールクロスに必ずつきものの、静電気による汚れがないことです。
お部屋の中の壁をふと見上げたとき、
高い位置にほこりがはりついていることに気づくことがありますね。
これは、静電気のしわざなのです。
室内の壁がビニールクロスの場合、
ひと月に一度は、はたきやモップなどで壁面のほこりを落とさないと、
どんどんほこりがたまっていきます。
掃除機はほこりをまきあげてしまうので、
壁面の上のほうにもほこりがついています。
気管支が弱い方やアレルギーのある方には、
壁面の掃除をまめにすることをおすすめいたします。
一方、そういった汚れの心配がないのが、珪藻土のすばらしいところです。
Kさまのお宅でも、玄関の天井にまで犬の毛やほこりがついていました。
さて、Kさまご夫妻。
工事完了後、たいへんご満足していただけました。
デザインもお気に召していただき、
タイルや珪藻土のかもし出す雰囲気、
そしてなにより、
「汚れを見るたびにもうストレスを感じなくて済むわ」
と奥様のお言葉。
「そっけない玄関が、モダンでおしゃれなものになった」
と、ご主人も大満足のようすです。
その後お電話しましたら、
「お友だちがきて、犬くささがなくなったわね~と言われたの。
できれば、家の壁ぜんぶ珪藻土にしたいわあ」と
珪藻土が大活躍しているご様子でした。
参考:工事期間2日、費用の目安15万円(コーディネート料金別)
参考:工事期間2日、費用の目安15万円(コーディネート料金別)