先日、老舗家具ブランド、株式会社ダニエルのスタッフの方々が、
打ち合わせにいらしてくださいました。
逗子にお住まいのクライアントさまから
全面リフォームを承りました件でのお話です。
クライアントさまとの長いなが~い家具選びの結果、
デザイン・機能・質、全ての面においてクライアントさまがご納得されたのが、
ダニエルのものでした。
無垢材を使った、手作りの家具でございます。
クラシックインテリアをお好みの方には、憧れのブランドですね。
とはいえ、好みが分かれるのが家具デザイン。
クライアントさまのご要望にぴったりマッチさせるのはなかなか難しい・・・
そこで、ダニエルに依頼して、
家具を全てオーダーメイドで作ってもらうことになりました。
その打ち合わせのときのお話でございます。
ダニエルでは、今、大きなプロジェクトを進めているそうです。
”森林保全で伐採した間伐材を、家具作りに使う”
このような取り組みは、コクヨをはじめ、
すでにいくつかの家具メーカーが手をつけはじめているとはいえ、
まだまだ十分に広まっていません。
そこでダニエルでは、このプロジェクトを大きく展開し、
家具業界にメスを入れたいということでした。
また、その一環として、
木を大切に使うという意識を広めるため、
キャンペーンも計画しているそうです。
地球環境に関心のあるわたくしたちとしては、うれしい試みです。
お部屋づくりをするとき、わたしたちは、
手軽で安価な、使い捨ての家具や収納道具を購入しがちです。
気軽に模様替えできますし、古くなったら捨てればいい。
捨てても惜しくない値段ですもの・・・
でも、捨てられた家具は、どこにいくのでしょう。
その家具のために使われた資源はどうなるのでしょう。
家具を選ぶという行為ひとつが、
森林をつぶすか育てるか、
ひいては、
環境破壊による自然災害にもつながっていくということ・・・
考えさせられるテーマです。
10年、20年、いえ、100年単位で使える家具には、重みと味わいがあります。
汚れたら、手入れをする。
変化していく風合いを楽しむ。
使い捨て家具のお気軽インテリアや、
ブランド重視のがんばりすぎインテリアから卒業して、
真に豊かで上質なインテリアが、日本でも広まるといいな・・・
常々そう願うのであります。
そうはいっても、
予算がない・・・
子どもが小さいからとりあえず・・・
賃貸だから・・・
いろいろな事情があるのが現実。
もちろんわたくしたちも、
古い家具を活用したり、
クライアントさまのご要望によっては、
IKEAや無印良品の家具を使ったコーディネートをすることもあります。
そのように工夫しながら、
良質な家具を少しずつ揃えていくのもまた、
一つの楽しみにもなりますね。