2011-05-14

子ども部屋は必要?~立ち止まって考えてみました

じめじめむしむし・・・
重たい仕事道具を抱えて歩き回ると、すぐ汗びっしょり。
もう梅雨なのかしら?
恵の雨も、ちょっぴりうらめしい、daddypaddybuddy.inc スタッフでございます。

本日のテーマはずばり

「子ども部屋は必要か否か」。

「子ども部屋は必要ない」という主張が世に飛び出たのは、最近ではありません。

家庭内暴力の嵐が吹き荒れたころから始まり、
引きこもりという問題を経て、今や受験競争で勝ち抜くためにも、
ぜーんぶまとめて・・・

「子ども部屋はいらない!」

という主張が主流のようすです。

たとえば、四十万氏の『頭のよい子が育つ家 』という本。

この本では、一流難関校に合格した子どもたちと、
その家の間取りなどを調査しています。

四十万氏の出した結論は
「頭のよい子は、”立派な子ども部屋”の中では育たない」。

うーん、そんなものでしょうかね・・・

ともあれひとまずそれは横におきまして。

amazon ウエブサイトで「頭のいい子」「部屋」という言葉で検索すると、
出るわ出るわ、たくさんの著作物があることに驚きます。

人気雑誌「PRESIDENT Family」でも、子ども部屋の特集がよく見られます。


親として子どもに最善のものを与えたい・・・
それは自然な気持ちでしょう。

けれども、親が考える「最善」「一流」とは
はたして、
子どもにとっても「最善」「一流」なのでしょうか?

単なる「押し付け」になっていないでしょうか?

わたくしたち daddypaddybuddy.inc としては、
「子ども部屋はいるかいらないか」という議論の結論は、
正直申しますと、

「なんともいいがたい」

とでもなりますでしょうか。

わたくしたちもこれまで、子ども部屋を含めたリフォームやコーディネートに、
たくさん取り組んでまいりました。

その数多くの施工例をみても、
「いる OR いらない」という二者択一の答え、
または、「どういった形がベストか」という答えは出てきません。

つまるところ、
クライアントさまの家庭内の状況や、お子さまの性格、ひいてはご両親の関係など、
複雑な要素により、「ベストな子ども部屋」があるということです。

また、
四十万氏の言う「頭のいい子」や「PRESIDENT」に出てくる「一流」いうのは、
「一流の学校→一流の会社=一流の人生」
という考え方のようです。

けれども「一流」「頭のいい」という言葉には、
その人それぞれの考え方や価値観があるのではないでしょうか。

そういったことからも、わたくしたちは、
「何がクライアントさまにとってHappyなのか」
ということをベースにして提案しております。

カウンセリング・コーディネーション

お部屋のインテリアが、住まい手の人生を決めてしまうかもしれない・・・

単に「おしゃれなインテリア」を目指すだけでなく、

植物にとっての土壌であるように、

”住環境とは、住まい手の人生の土台である”

そういった理念のもとに、わたくしたちは活動しております。

一見、おしゃれなインテリア

ではなく、

真に豊かで心地よい空間づくり

それこそが、インテリアコーディネーターの使命。

ですから、
デザインだけして、あとは業者におまかせ
なんてことは決してないのです。

10年、20年単位で見ていく。

特に子ども部屋はこのようなスタンスが不可欠ですね。