忘れられないSTORYがあります。
もう20年ほど前のことになりますでしょうか。
横浜市在住のお宅の全面リフォームを承った際、
息子さんのお部屋もコーディネートいたしました。
その頃、彼は高校生。
クライアントさまのお話ですと、かなりやんちゃな息子さん。
大音量の音楽
爆音をとどろかせるバイク
ヘアスタイルは so artistic !
高校生の本業であるお勉強のほうは・・・
お母さま、頭を抱えていらっしゃいました。
どうしたらちゃん勉強してくれるか
どうしたらちゃんと学校に行ってくれるか
どうしたらちゃんと家に帰ってきてくれるか
長津も一人の母親です。
コーディネーターとして、そして、同じ母親として、
じっくりとお話をうかがいました。
そして長津の出した提案は・・・
そして長津の出した提案は・・・
「大好きなもので満たした子ども部屋にしよう!」
え、勉強部屋をつくるのではないの?
そうなのです。
長津が考えたものは、その逆なのでした。
勉強するスペースはどこにも見当たりません!
彼の大好きなものがたくさん収納できるように、
シックなシェルフを備え付けました。
そのシェルフにも問題集や参考書は見当たりません。
勉強机の代わりに、作業スペースとしてガラステーブルを設置。
勉強机の代わりに、作業スペースとしてガラステーブルを設置。
そのほかは、寝るだけのベッド・・・
そう、
まるで秘密基地みたいなのです!
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西宮大策『himitsukichi』 |
1年後・・・
彼は、浪人生でした。
彼の秘密基地で、大好きなことに没頭し、美術大学を目指していました。
そしてその翌年の春・・・
見事、有名美大に合格!
そして懸命な研鑽を積み、
今では
大手広告代理店の敏腕プロデューサー
というお話です。
長津の目論見が見えましたね!
子ども部屋=勉強部屋
ではないのです。
その子の持つ長所をいかに最大限に引き出すか。
子ども部屋をコーディネートする際に、
わたしたちはそのことを大きなテーマにしています。
それにしましても、
インテリアが人に与える影響の大きさ・・・
本当に驚くものでございます。
わたくしどもオフィスの「子ども部屋プロジェクト」
ただいま活動中です!