梅雨空に、爽やかな1枚のハガキが届いた。
インテリアコーディネータースクールで、私のクラスにいた生徒からのハガキだった。
「小さな設計事務所をもちました。
日々、初々しく、楽しく、大切に、建築をやり続けたいと思います。」
http://www.setsuko-sakakibara.com
がんばり屋さんで努力の人だったけれど、そんな臭さは感じさせなかった。
あるコンテストの入賞作品は、「つながりのイエ」というタイトルで、部屋はゆるやかにつながり、外との境界も仕切らずに住空間が外へ開いているプラン。
家族がつながり、ご近所様とつながり、ウチとソトの空間がつながり、社会とつながり、現代の稀薄になってしまったあれこれのつながりを再生するようで、なにやらホッとさせてくれる。
生徒の頃と同じようにそのプランは、いえの中にさんざめきがあり、どこかで笑い声がはじけて、思わず振り返っている自分が見えたりする。
設計者の視点というより、そこに住んでいるみたいな優しい視点を持っている。
素敵な建築家になるだろうな、と嬉しくなる。
ところで、照明はどうなっているのだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿