先日、小雨の降るなか、明治神宮の菖蒲苑にいってきました。
ひっそりと神秘的な樹木の森の中を抜けると・・・・
目の前に、菖蒲の花がわあっと視界いっぱいに広がります!
その光景もすばらしいですが、一つ一つの花を観察しますと、
花びらの色も、
白から濃紫まで微妙な濃淡があるのはもちろんのこと、
斑入りの紫や、
花びら1枚にグラデーションがついていたり。
なんと、150種もの菖蒲があるそうです。
明治天皇が皇后のために植えたというお話。
愛情表現の方法が菖蒲田つくりとは・・・古今和歌集の世界でございますね!
こちらの菖蒲田の花菖蒲、一つ一つ名前がついています。
「宇宙」
「鶴の重衣」
「都の巽」
などなど、名前を確認してから花のようすを見ると・・・
「あ~そんな感じがする・・・」
夜空に浮かぶ星に「オリオン」や「熊」などと名づけたように、
いつの時代でもどこの世界でも、「みやび」な感性は共通ですね。
帰り際、南池を眺めていたところ、雨の中、鷺が佇んでいました。
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中央に見える白いものが鷺です |
都会では珍しいですね。
光を求めて枝葉を伸ばす樹木が、池を囲むように、参道を囲むように、
緑のトンネルを作っています。
人工の森
けれどもそこには、人の手と思惑を離れて、空に向かって放出される自然のパワーを、
感じることが出来ます。
明治神宮という一つの空間における、
自然がもたらす壮大なるインテリアとでも言えるでしょうか。