2011-06-21

明治神宮菖蒲苑

先日、小雨の降るなか、明治神宮の菖蒲苑にいってきました。

ひっそりと神秘的な樹木の森の中を抜けると・・・・

目の前に、菖蒲の花がわあっと視界いっぱいに広がります!


その光景もすばらしいですが、一つ一つの花を観察しますと、

花びらの色も、
白から濃紫まで微妙な濃淡があるのはもちろんのこと、
斑入りの紫や、
花びら1枚にグラデーションがついていたり。

なんと、150種もの菖蒲があるそうです。




明治天皇が皇后のために植えたというお話。

愛情表現の方法が菖蒲田つくりとは・・・古今和歌集の世界でございますね!

こちらの菖蒲田の花菖蒲、一つ一つ名前がついています。

「宇宙」
「鶴の重衣」
「都の巽」

などなど、名前を確認してから花のようすを見ると・・・

「あ~そんな感じがする・・・」

夜空に浮かぶ星に「オリオン」や「熊」などと名づけたように、

いつの時代でもどこの世界でも、「みやび」な感性は共通ですね。

帰り際、南池を眺めていたところ、雨の中、鷺が佇んでいました。

中央に見える白いものが鷺です

都会では珍しいですね。

光を求めて枝葉を伸ばす樹木が、池を囲むように、参道を囲むように、

緑のトンネルを作っています。

人工の森

けれどもそこには、人の手と思惑を離れて、空に向かって放出される自然のパワーを、

感じることが出来ます。

明治神宮という一つの空間における、
自然がもたらす壮大なるインテリアとでも言えるでしょうか。