2011-07-14

”ユニット・トイレ”へのレジスタンス

本日は、トイレ空間のお話でございます。

最近では、ユニット・バスならぬ、”システム・トイレ”とでも申しましょうか。
大手メーカーが、トイレ空間丸ごと、便器から小物までをセットにして販売しています。

インテリアの既製品ですので、コーディネートに悩むことなく、気軽に購入でき、便利ですね。

出典 TOTO ホームページ
けれども、トイレにだってこだわりたい!

そう考えるクライアントさまがいらっしゃいました。

その方のお宅では、トイレ空間には、
小さな洗面ボールと便器だけを設置。

あとは、自分たちで作りあげ、こだわりの空間にしたいというご相談でした。

まずはなんといっても照明器具でございます。

洗面ボールの上部、鏡を設置する予定の場所に、
シンプルなデザインのものを選びました。

蛍光灯のようなリネストラランプ

そして、トイレ便器背後の壁には、すこし凝ったデザインのものを。

どちらもオーデリック社販売の製品です。


かわいい絵本を飾ってみました


次は、鏡などの小物類でございます。

予備のトイレットペーパーやタオルを収納する場所が
どうしても必要になってきますね。

とはいえ、
作り付けの洗面台を設置するというのは、
費用がかさみます。

そこでわたくしたち、走りました!

daddypaddybuddy.inc のコーディネーターは、
大手ショールームや人気ショップをまわるだけではないのです♪

細部までこだわる

そのためにも、足を棒にして、
小さな町の雑貨店に、
”お宝”を探し求めていくのでございます。

そして、このようなものを発見!



不思議な雰囲気にひかれて、アンティーク調のシェルフをセレクト。
この上に小物類をきれいに並べたら、すてきですね。

そして、次の発見は鏡です。
シェルフに、ぴったりの雰囲気なのです。

背面の照明が映り込んできれいです

そして、こちらをご覧くださいませ。

本来、何に使うものなのでしょうか。
首をかしげてしまいましたが・・・

アフリカ製ですって
タオルをおくのにちょうどいい!

ということで、セレクト。

洗面ボールの高さにぴったりでした

と、このように、
あちこちから名脇役たちを集めてまいりました。

どれもブランドものではありません。
有名なデザイナーの作品ではありません。

けれども、ひとつひとつに味わいがある小物たち。

一見、ばらばらにみえる小物たちをコーディネートして
居心地よい空間を造り上げるのが
本来のコーディネーターのお仕事なのです。

そっけない空間になりがちなトイレが、
少しの工夫で、
あたたかみのある、こだわり空間となりました。

”ユニット・トイレ”ブームへの
ささやかなレジスタンスでございました。